ハイテクな時代ても愛されるわけ
機械式時計は現代も作られ続けている

時計は進化を続け、視認性がいいデジタル時計、時間が狂わない電波時計などハイテクな時計が生まれてきました。しかし、100年以上前に誕生したにも関わらず、未だに人気が衰えないのが機械式時計です。機械式時計はゼンマイが動力となっている時計です。ゼンマイというと、手で巻かなければいけないというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。今の機械式時計は自動巻きが主流で、身に着けたときの腕の動きだけで自動的にゼンマイが巻かれていくのです。自動巻きには繊細な技術が要請されます。ミリ以下の単位で調整されたいくつものパーツを、職人たちが丁寧に組み立てることで完成するのです。職人技が光る時計であるため、機械式時計は特別な時計として現在も愛されています。
機械式時計は芸術的な価値もある
ほとんどの機械式時計は、高級時計メーカーが製造しています。高級時計メーカーは素材にもこだわっています。モデルによっては、ケースに18金素材をして艶出し加工を施したり、ベルトにカーフスキンを使ったり、インデックスにダイヤモンドを組み込んだりと、贅沢な作りになっているものもあります。こうした機械式時計は見た目もきらびやかで、芸術作品の域に達しているといっていいでしょう。ほかにも、ダイアルの中にインダイアルと呼ばれる小型のダイアルを組み込んだクロノグラフモデルや、ケースの裏蓋が透明になっていて内部の機構が見えるシースルーバックモデルなど、さまざまな見た目のモデルがあることも機械式時計の魅力になります。